英語で「~について、~なんだけど」みたいに、ちょっとした補足情報を付け加えたい時、どうしてますか? 実は、非制限用法の関係詞節(Non-Defining Relative Clauses)を使えば、とっても自然で洗練された文章になるんですよ! これ、知ってるのと知らないのとでは大違い。今回は、この非制限用法の関係詞節をマスターして、あなたの英語表現をワンランクアップさせる方法を、私の経験談も交えながら、分かりやすく解説していきます。
「関係詞節って、なんだか難しそう…」って思ってますか? 大丈夫! 基本はとってもシンプル。今回は、特に「追加情報」を伝えることに特化した、非制限用法の関係詞節にフォーカスします。これさえ押さえれば、あなたのスピーキングもライティングも、もっと豊かになりますよ。
非制限用法の関係詞節って、そもそも何?
まず、基本的なところからおさらいしましょう。関係詞節には、大きく分けて「制限用法」と「非制限用法」の2つがあります。制限用法は、名詞を特定するために必要な情報を与えるのに対し、非制限用法は、その名詞について、すでにある追加情報や補足的な説明を加える役割をします。ここが一番大事なポイント!
制限用法との違いをハッキリさせよう!
例えば、こんな文を見てみましょう。
- 制限用法: The student who got the highest score will receive an award. (一番高い点数を取ったその学生が賞を受け取ります。)
- 非制限用法: My brother, who got the highest score, will receive an award. (私の兄は、(ちなみに)一番高い点数を取ったのですが、賞を受け取ります。)
どうですか? 制限用法の文では、「一番高い点数を取ったその学生」という情報がないと、どの学生のことか特定できませんよね。でも、非制限用法の文では、「私の兄」という主語はすでに特定されています。その上で、「(ちなみに)一番高い点数を取った」という、追加の情報が付け加えられているんです。
非制限用法の関係詞節は、このように、文脈上すでに特定されている名詞(固有名詞や、"my car" のように限定的な名詞)に、補足説明を加えるときに使います。そして、この非制限用法の関係詞節は、必ずコンマ(,)で区切られるのが特徴です。このコンマが、「これは追加情報だよ!」というサインだと思ってください。
主格・目的格・所有格の関係代名詞
非制限用法の関係詞節でも、制限用法と同じように、関係代名詞(who, which, that)や関係副詞(where, when, why)が使われます。ただし、非制限用法では、関係代名詞の "that" は使われません。ここも、ちょっとした違いですね。
- 主格: My father, who is a doctor, always gives me good advice. (私の父は、(彼は医者なのですが)、いつも良いアドバイスをくれます。)
- 目的格: I met John's sister, whom I had met at the party last week. (私はジョンのお姉さんに会いました。(彼女とは先週のパーティーで会ったことがありました)。)
- 所有格: This is my new laptop, whose battery life is amazing. (これは私の新しいノートパソコンです。(そのバッテリーの持ちがすごいんです)。)
このように、関係代名詞が主語になったり、目的語になったり、所有を表したりします。それぞれの役割を理解して、文脈に合わせて使い分けましょう。
非制限用法の関係詞節を使うメリット:なぜ重要なのか?
「コンマを挟むだけなら、文を2つに分けた方が簡単じゃない?」って思うかもしれません。でも、非制限用法の関係詞節を使うことには、たくさんのメリットがあるんです。これを知ると、もっと使いたくなるはず!
メリット1:文章がより自然で流暢になる
一番大きいのはこれ! 情報を小出しにするのではなく、一文の中で自然に付け加えられるので、会話や文章がスムーズになります。例えば、
- 文を分けた場合: I have a dog. He is very friendly. (犬を飼っています。とても人懐っこいんです。)
- 非制限用法を使った場合: I have a dog, who is very friendly. (犬を飼っているんですが、(それが)とても人懐っこいんです。)
後者の方が、より洗練されて聞こえませんか? まるで、友達に話しているような、自然な流れになります。
メリット2:より高度でアカデミックな印象を与える
非制限用法は、特に書き言葉や、少しフォーマルな場面でよく使われます。これを使いこなせると、あなたの英語がグッとレベルアップしたように聞こえます。例えば、IELTSやCambridge英検などの試験で、ライティングやスピーキングのスコアアップを目指すなら、必須のテクニックと言えるでしょう。CEFRでいうと、B2レベル以上を目指す学習者には、ぜひ習得してほしい表現です。
メリット3:情報の優先順位を明確にできる
非制限用法で補足情報を加えることで、文の主要な情報(主語と動詞)がより際立ちます。これにより、伝えたい核となるメッセージがぼやけにくくなるんです。これは、TOEICの長文読解などで、文章の構造を素早く理解する際にも役立ちます。
私の失敗談:非制限用法で「やらかした」経験
実は私、留学していた頃、この非制限用法を使いこなせなくて、何度か恥ずかしい思いをしたことがあるんです。
一度、クラスメイトに「週末、すごい映画を見たんだ!」って話そうとして、
「I watched a great movie last weekend. It had amazing special effects.」
って、2文に分けて言ったんですね。そしたら、先生に
「Oh, that's interesting! You can say, 'I watched a great movie last weekend, which had amazing special effects.' It sounds more connected.」
って、優しく指摘されたんです。その時、目から鱗が落ちました! 確かに、2文に分けるより、関係詞節でつないだ方が、ずっとスムーズで、自分の興奮がそのまま伝わる感じがしたんです。
それ以来、意識して非制限用法を使うようにしたら、周りのネイティブスピーカーから「Your English is getting so smooth!」って言われることが増えました。本当に、この表現をマスターして良かったと思っています。
実践! 非制限用法の関係詞節を使いこなすための3つのステップ
では、具体的にどうすれば、この非制限用法を使いこなせるようになるのでしょうか? 私が実践して効果があった3つのステップをご紹介します。
ステップ1:コンマの役割を徹底的に理解する
先ほども強調しましたが、非制限用法ではコンマが命! このコンマがあるかないかで、文の意味が全く変わってしまいます。まずは、
- 「この名詞は、文脈で既に特定されているか?」
- 「この節は、その名詞にとって必須の情報か、それとも追加の情報か?」
この2つの質問を自分に投げかける癖をつけましょう。
例:
- 制限用法(コンマなし): The book that I bought yesterday is very interesting. (昨日買ったその本はとても面白い。)→ 他の本ではなく、昨日買った「その」本だと特定している。
- 非制限用法(コンマあり): This book, which I bought yesterday, is very interesting. (この本は、(ちなみに昨日買ったんですが)、とても面白い。)→ 「この本」は特定されており、「昨日買った」は追加情報。
この違いを、声に出して読んで確認してみるのがおすすめです。音読することで、ニュアンスの違いが掴みやすくなります。
ステップ2:身近なものから「追加情報」を探す練習をする
まずは、自分の身の回りのことから練習してみましょう。例えば、
- 「私の部屋には、大きな窓があるんだけど、そこから海が見えるんだ。」
- 「昨日、友達の田中さんからメールが来たんだけど、彼は今、海外にいるんだ。」
こんな風に、日常会話でよくある「〜なんだけど」という情報を、非制限用法を使って英語にしてみましょう。
練習問題:
- 私の新しいスマートフォンは、カメラの性能がすごい。
- このレストランは、私たちのお気に入りの場所なんだけど、予約が取りにくい。
- その会議は、来週火曜日に行われる予定なんだけど、私は参加できない。
これらの文を、非制限用法を使って英語にしてみてください。答えは後ほど!
ステップ3:ネイティブの表現を「真似る」&「分析する」
これは、どんな言語学習でも王道ですが、非制限用法をマスターする上でも非常に効果的です。映画やドラマ、好きなブロガーの記事など、英語のコンテンツに触れる際に、
- 「あ、今、コンマの後に関係詞が来てるな!」
- 「これは、どんな追加情報を伝えているんだろう?」
という視点で、意識的に探してみてください。見つけたら、その文を書き留めて、自分で真似して使ってみるんです。
例えば、私が最近見たドキュメンタリーで、
「The Amazon rainforest, which is home to an incredible biodiversity, is facing deforestation.」
という文がありました。「アマゾン熱帯雨林は、(驚くほどの生物多様性の宝庫なのですが)、森林破壊に直面しています。」という意味です。このように、事実を淡々と述べるだけでなく、その対象についての補足情報を加えることで、より深い理解を促すことができます。
よくある間違いとその回避策
非制限用法を使う上で、いくつか注意したい点があります。これを知っておくだけで、間違いがぐっと減りますよ!
間違い1:「that」を使ってしまう
これは、先ほども触れましたが、非制限用法では関係代名詞の "that" は使えません。もし、文脈上 "that" を使いたくなったら、それは制限用法か、あるいは非制限用法ではない可能性が高いです。
NG例: My car, that is red, is parked outside. (これは間違い!)
OK例: My car, which is red, is parked outside. (私の車は、(ちなみに赤いんですが)、外に停まっています。)
間違い2:コンマをつけ忘れる(または、つけすぎる)
コンマの有無は、意味を左右します。特に、固有名詞や、すでに特定されている名詞に続く場合は、コンマを忘れないようにしましょう。逆に、文の途中で関係詞節が来ていないのに、唐突にコンマが入っている場合も、不自然なことが多いです。
NG例: My sister lives in London. Who is a great city. (これは文として成り立たない)
OK例: My sister lives in London, which is a great city. (私の姉はロンドンに住んでいます。(ロンドンは素晴らしい街です)。)
間違い3:追加情報なのか、特定情報なのか、区別がつかない
これが一番難しいかもしれませんが、やはり文脈が重要です。もし、その情報がないと、主語が誰(何)を指しているのか分からなくなってしまうなら、それは制限用法(コンマなし)を使うべきです。逆に、その情報がなくても主語は明確なら、非制限用法(コンマあり)で追加情報として伝えられます。
ケーススタディ:
ある学習者(仮名:佐藤さん)は、プレゼンテーションで「I want to talk about my company. It has many employees.」と言った後、先生から「Could you perhaps say, 'I want to talk about my company, which has many employees.' if you want to add that as extra info?」とアドバイスされました。佐藤さんは、会社の従業員数が多いことは、会社を特定するための必須情報だと思っていたため、制限用法(コンマなし)で良いと考えていました。しかし、先生は、佐藤さんが話している会社はすでに特定されており、従業員数が多いことは「補足情報」として付け加えたいのだと解釈したのです。この場合、どちらが正しいかは、佐藤さんが「従業員数」をどの程度重要視しているかによります。もし、単に「うちの会社、結構大きいんだよ〜」というニュアンスで伝えたいなら、非制限用法が適しています。一方、「数ある会社の中から、従業員が多い、あの会社について話します」という意図なら、制限用法が適切です。このように、情報の「重要度」を自分で判断することが大切です。
練習問題の答えと解説
ステップ2で出した練習問題の答え合わせをしましょう!
- My new smartphone, whose camera performance is amazing, is very advanced.
- This restaurant, which is our favorite place, is difficult to get a reservation for.
- The meeting, which is scheduled for next Tuesday, is one I cannot attend.
どうでしたか? もし、完璧にできなくても大丈夫! 大事なのは、コンマの位置や、関係代名詞の選択を意識することです。例えば、2番目の文は、「This restaurant, our favorite place, is difficult to get a reservation for.」のように、関係代名詞を使わずに同格で表現することもできますが、今回は関係詞節にフォーカスしました。
まとめ:非制限用法で、あなたの英語をさらに豊かに!
非制限用法の関係詞節は、一見難しそうに見えますが、その本質は「追加情報」を自然に付け加えること。コンマの使い方と、情報が「必須」か「追加」かを判断する練習を重ねれば、必ず使いこなせるようになります。
今回ご紹介したステップや練習方法を、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。最初は少し意識する必要がありますが、慣れてくると、まるで母国語のように自然に使えるようになりますよ。あなたの英語表現が、さらに流暢で、豊かになることを願っています!