英語学習者の皆さん、こんにちは!今日は、日常会話や文章でよく使われる、でもちょっと混乱しやすい「過去進行形」について、分かりやすく解説していきますね。過去のある時点での「〜していた」という状況を表現するのに、とっても便利な時制なんです。
「過去進行形って、結局いつ使うの?」「現在進行形とどう違うの?」そんな疑問、この記事でスッキリさせちゃいましょう!現役の英語講師としての経験も踏まえ、具体的な例文や練習問題も交えながら、皆さんの「なるほど!」を引き出せるように頑張ります。
過去進行形の基本的な作り方
まずは、過去進行形がどうやって作られるのか、基本の形を見ていきましょう。これは意外とシンプルで、次の2つの要素を組み合わせるだけです。
「be動詞の過去形」+「動詞の-ing形」
そう、ポイントは「be動詞」を過去形にすること。主語によってbe動詞は 'was' または 'were' に変わりますよね。そして、動詞は常に-ing形(現在分詞)になります。
- 主語が I, he, she, it の場合: was + 動詞の-ing形
- 主語が you, we, they の場合: were + 動詞の-ing形
例えば、「食べる」という動詞 'eat' なら、'eating' になります。「話す」'speak' なら 'speaking' です。簡単ですよね!
例文を見てみましょう:
- I was watching TV when you called. (君が電話してきたとき、私はテレビを見ていました。)
- They were playing soccer in the park yesterday afternoon. (彼らは昨日の午後、公園でサッカーをしていました。)
どうです?「〜していた」という、過去のある時点での動作が目に浮かびませんか?
過去進行形はどんな時に使うの?
「〜していた」と分かっても、どんな状況で使うのが適切か、迷うこともありますよね。過去進行形が活躍する主な場面をいくつか見ていきましょう。
1. 過去のある時点で「進行中」だった動作を表す
これが一番基本的な使い方です。過去の特定の時間や、別の出来事が起こった瞬間に、ある動作が続いていたことを示したいときに使います。まるで、その瞬間の「スナップショット」を撮るようなイメージです。
具体的な状況:
- 過去の特定の時間: "At 8 PM last night, I was studying for the exam." (昨夜8時、私は試験勉強をしていました。)
- 別の出来事が起こった時: "She was cooking dinner when the doorbell rang." (彼女が夕食を作っていると、ドアベルが鳴りました。)
この「別の出来事」は、単純過去形で表されることが多いです。過去進行形が「背景」や「進行中の出来事」、単純過去が「突然起こった出来事」や「区切り」を表す、という関係性ですね。
2. 過去のある期間、継続して行われていた動作を表す
これは、ある期間全体にわたって続いていたことを強調したい場合です。「〜していた」というよりは、「〜し続けていた」というニュアンスが強まります。
例文:
- "He was working on that project all summer." (彼は夏の間ずっと、あのプロジェクトに取り組んでいました。)
- "They were living in London for two years before they moved." (彼らは引っ越す前に、2年間ロンドンに住んでいました。)
この場合、'all summer' や 'for two years' のような期間を示す言葉がよく一緒に使われます。
3. 過去の習慣や、繰り返される(しばしば不満を伴う)行動を表す
これは少し応用的な使い方ですが、日常会話でよく聞かれます。特に 'always', 'constantly', 'continually' などの副詞と一緒に使うと、「(うんざりするほど)いつも〜していた」というニュアンスになります。
例文:
- "My brother was always borrowing my things without asking." (私の兄は、いつも私のものを断りなく借りていました。)
- "She was constantly complaining about the weather." (彼女は天気について絶えず不平を言っていました。)
これは、単に「〜していた」という事実を述べるだけでなく、話し手の感情(不満、呆れなど)が含まれていることが多いです。TOEICや英検などの試験でも、こういうニュアンスを問われることがありますよ。
過去進行形と単純過去形の違い:ここが重要!
過去進行形を学ぶ上で、最も混乱しやすいのが「単純過去形」との違いですよね。どちらも過去の出来事を表しますが、焦点が異なります。
過去進行形: 過去のある時点での「動作の途中」や「継続」に焦点を当てる。
単純過去形: 過去の「完了した」出来事や、一連の動作の「始まり・終わり」に焦点を当てる。
例を見てみましょう:
- I read a book yesterday. (私は昨日、本を読みました。)
→ 「読了した」という完了した動作。 - I was reading a book when he arrived. (彼が到着したとき、私は本を読んでいました。)
→ 彼が到着したという出来事が起こった時、私の「読書中」という進行中の動作があった。
この違いを理解すると、文脈に合った適切な時制を選べるようになります。例えば、物語を語るとき、「〜した、〜した、〜した」と出来事を順番に並べたいときは単純過去。ある場面の「情景」を描写したり、その中で何が起こっていたかを説明したりしたいときは過去進行形が役立ちます。
よくある間違いとその回避法
過去進行形を使う際に、学習者が陥りがちな間違いがいくつかあります。これを知っておくだけで、ぐっと正確な英語が使えるようになりますよ。
間違い1:状態動詞(Statitive Verbs)を進行形にしてしまう
「知っている (know)」「愛している (love)」「持っている (have)」などの状態動詞は、基本的に進行形にはしません。これらは、動作の「途中」というよりは、その状態そのものを表すからです。
NG例: I was knowing the answer. (私は答えを知っていました。)
OK例: I knew the answer. (私は答えを知っていました。)
NG例: He was having a car. (彼は車を持っていました。)
OK例: He had a car. (彼は車を持っていました。)
※ただし、「持つ」が「経験する」という意味で使われる場合などは進行形になることもあります(例: We are having a great time!)。文脈が重要ですね。
間違い2:過去のある時点を明確に示さずに使う
過去進行形は、「いつ」その動作が進行中だったのか、という背景や文脈が重要です。単独で使うと、意味が曖昧になってしまうことがあります。
NG例: I was studying. (私は勉強していました。)
→ いつ?何があった時?情報が足りない。
OK例: I was studying when my mom called. (母が電話してきたとき、私は勉強していました。)
OK例: I was studying all evening. (私は夕方ずっと勉強していました。)
このように、具体的な時間や、別の出来事と結びつけて使うことを意識しましょう。
間違い3:単純過去と過去進行形の使い分けが不十分
これは先ほども触れましたが、物語の語りや状況説明で、単純過去と過去進行形を混同してしまうケースです。どちらの時制が、その場面の「何」を強調したいのかを意識することが大切です。
例:
A: What were you doing when the fire alarm went off? (火災報知器が鳴ったとき、何をしていましたか?)
B: I was sleeping. (寝ていました。)
→ 火災報知器が鳴ったという出来事が起こった瞬間の、私の「睡眠中」という進行中の状態。
A: What did you do after the fire alarm went off? (火災報知器が鳴った後、どうしましたか?)
B: I woke up and ran outside. (起きて、外に走って逃げました。)
→ 警報が鳴った後の「一連の行動」を完了した出来事として述べている。
このように、文脈によって使い分ける練習をしましょう。
実践!過去進行形の練習問題
知識はインプットしたら、アウトプット!いくつか練習問題を用意しました。ぜひ、声に出して解いてみてください。
問題1:カッコ内の動詞を適切な過去進行形に変えましょう。
- She _______ (read) a book when I saw her.
- They _______ (play) video games all night yesterday.
- What _______ you _______ (do) at 10 AM this morning?
- The sun _______ (shine) and the birds _______ (sing) when we woke up.
問題2:次の日本語を英語の過去進行形を使って表現しましょう。
- 彼が訪ねてきたとき、私たちは夕食を食べていました。
- 彼女は、いつも彼に遅刻について文句を言っていました。
- 先週の土曜日、私は一日中宿題をしていました。
問題3:単純過去形と過去進行形を使い分けて、文を完成させましょう。
- I _______ (walk) home when it _______ (start) to rain.
- He _______ (call) me while I _______ (drive).
- They _______ (watch) a movie when the power _______ (go) out.
解答例:
問題1:
- was reading
- were playing
- were doing
- was shining, were singing
問題2:
- We were eating dinner when he visited.
- She was always complaining to him about being late.
- I was doing my homework all day last Saturday.
問題3:
- was walking, started
- called, was driving
- were watching, went
どうでしたか?結構スムーズにできたでしょうか?
学習者の体験談:過去進行形との格闘とその克服
以前、私の生徒さんで、アメリカに留学経験のあるケンタさん(仮名)がいました。彼は基礎的な文法はしっかり理解していたのですが、会話になると過去進行形をうまく使いこなせていませんでした。特に、物語を話すときや、相手の状況を尋ねるときに、単純過去ばかりを使ってしまい、少し単調な印象になっていたんです。
「先生、なんで『〜してた?』って聞きたいのに、いつも『〜した?』って聞いちゃうんだろう…」と悩んでいました。
そこで、私はケンタさんに、映画のワンシーンや、日常の出来事を描写する練習をたくさんしてもらいました。まず、私が「昨日の夜、何してた?」と過去進行形で尋ね、ケンタさんには「〜してた」と過去進行形で答えてもらう。次に、私が「昨日の夜、何した?」と単純過去で尋ね、ケンタさんには「〜した」と単純過去で答えてもらう。このように、質問の仕方と答え方のセットで、時制の使い分けを体感してもらいました。
さらに、「もし、君が今、このカフェで友達と話しているとしたら、どんな状況を説明する?」というシチュエーションを設定し、自由に話してもらう練習もしました。
ビフォー: "I watched TV yesterday. I ate dinner." (昨日テレビを見た。夕食を食べた。) → 単調で、状況が伝わりにくい。
アフター: "Yesterday evening, I was watching an interesting documentary on TV. While I was watching it, I was eating some snacks." (昨日の夕方、テレビで面白いドキュメンタリーを見ていました。それを見ながら、スナックを食べていました。) → より具体的で、その時の状況が目に浮かぶ。
この練習を数週間続けた結果、ケンタさんの会話は劇的に変わりました!物語に奥行きが出て、相手の状況を尋ねる際も、より自然で共感的な質問ができるようになったのです。
「先生、やっと『〜してた』の感覚が掴めてきました!映画とかドラマで、登場人物が話している内容が前よりずっと理解できるようになったんです!」と、彼は嬉しそうに話してくれました。この体験談のように、過去進行形は、会話に「時間」という奥行きを与えてくれる、とってもパワフルな時制なんです。
まとめ:過去進行形をマスターして、表現力をアップさせよう!
過去進行形は、「過去のある時点での進行中の動作」や「継続していた動作」、「繰り返される行動」を表すのに欠かせない時制です。基本的な作り方は「was/were + 動詞の-ing形」とシンプルですが、単純過去形との使い分けや、状態動詞には使わないといったルールを理解することが重要です。
今回ご紹介した例文や練習問題を繰り返し練習し、日常会話や文章の中で意識的に使ってみてください。最初は間違いを恐れずに、どんどん使ってみることが大切です。きっと、あなたの英語表現はより豊かで、鮮やかになるはずですよ!
さあ、今日からあなたも過去進行形マスターを目指しましょう!