英語の過去形、どちらを使えばいいか迷ったこと、ありませんか?「昨日、友達と映画を見た」って言いたい時、"I watched a movie with my friend yesterday." と "I was watching a movie with my friend yesterday."、どっちが自然? 実は、この二つ、似ているようで全然違うんです!
皆さん、こんにちは! 英語講師歴10年、数えきれないほどの学習者さんの「なぜ?」に答えてきた私だからこそ、この過去形と過去進行形の使い分け、バッチリお教えできます。今日は、この二つの時制の「違い」と「使い分け」を、具体的な例や、私の生徒さんたちの失敗談も交えながら、コーヒーでも飲みながら話すようなリラックスした雰囲気でお伝えしますね。これで、もう迷うことはありません!
過去形(Simple Past)って、どんな時に使うの?
まず、一番シンプルな過去形、つまり「過去のある一点」に焦点を当てる場合に使います。これは、出来事が完了したことを示す、いわば「スナップショット」のようなもの。
1. 完了した単一の出来事
「昨日、公園を散歩した」「先週、新しい本を買った」のように、過去に起こって、そして終わった、一つの行動や出来事を表すときに使います。これ、一番基本ですね!
例:
I finished my homework at 9 PM last night. (昨夜9時に宿題を終えた。)
She visited Paris for the first time in 2018. (彼女は2018年に初めてパリを訪れた。)
ここで、私の生徒さん、ケンタ君のエピソードを一つ。彼は、旅行の思い出を話すときに、よく過去進行形を使ってしまって、話が少しぼやけてしまうことがありました。「I was traveling to Japan last year.」と言うと、「昨年、日本を旅行していた」という、まさにその「旅行中」という期間を強調してしまうんですね。でも、彼が言いたかったのは、「昨年、日本へ旅行した」という、その「旅行した」という事実そのもの。そこで、単純過去形 "I traveled to Japan last year." を使うようにアドバイスしたんです。そしたら、話がスッキリ、伝わりやすくなったと喜んでいました!
2. 過去の習慣や状態
「昔はタバコを吸っていたけど、今はやめた」とか、「子供の頃、ここに住んでいた」のように、過去の習慣や、過去のある時点での状態を表すときにも使います。これは、be動詞や状態動詞(know, live, haveなど)と一緒に使うことが多いです。
例:
He used to play soccer every weekend. (彼は昔、毎週末サッカーをしていた。)
They lived in this town for ten years. (彼らはこの町に10年間住んでいた。)
注意点: 過去の習慣を表す場合、"used to + 動詞の原形" もよく使われます。これは、過去にはあったけれど、今はもうない習慣や状態を表すのに便利ですよ。
3. 連続した過去の出来事
物語のように、過去の出来事が次々と起こった順に並べるときも、単純過去形を使います。「彼がドアを開けて、部屋に入って、電気をつけた」のように、一連の動作を時系列で表すイメージです。
例:
I woke up, brushed my teeth, and had breakfast. (私は起きて、歯を磨き、朝食を食べた。)
She opened the door, walked in, and sat down. (彼女はドアを開け、入ってきて、腰を下ろした。)
過去進行形(Past Continuous)って、どんな時に使うの?
一方、過去進行形は、「過去のある時点」に「進行中」だったことを表します。これは、過去の出来事を「ズームイン」して、その「最中」に焦点を当てるイメージ。まるで、過去のワンシーンを動画で見ているような感覚ですね。
1. 過去のある時点での進行中の動作
「昨日の夜8時、私はテレビを見ていた」のように、過去の特定の時間帯に、何かが行われていたことを示したいときに使います。この「特定の時間」がポイント!
例:
At 7 PM yesterday, I was cooking dinner. (昨日の午後7時、私は夕食を作っていました。)
What were you doing at 10 AM this morning? (今日の午前10時、あなたは何をしていましたか?)
私の別の生徒さん、ユキさんは、この「過去のある時点」を明確にするのが苦手でした。例えば、「I was studying English.」だけだと、「いつ勉強していたの?」となってしまう。そこで、「At 8 PM last night, I was studying English.」のように、具体的な時間を付け加える練習をしてもらいました。すると、「あ!この時間、私はこれをやっていたんだ」と、状況がクリアに伝わるようになったんです。これは、過去進行形を使う上で、本当に大切なポイントですよ。
2. 過去のある時点で進行中の動作と、それを中断した出来事
これが、過去形と過去進行形を使い分ける上で、最も一般的で重要なパターンかもしれません。「〜している最中に、別のことが起こった」という状況です。この場合、進行中の長い動作には過去進行形を、それを中断した短い出来事には単純過去形を使います。
例:
I was walking home when it started to rain. (家に帰っている最中に、雨が降り始めました。)
While she was reading a book, the phone rang. (彼女が本を読んでいた時、電話が鳴りました。)
さらに具体的に:
ケーススタディ: ある学習者グループ(B1レベル)に、この使い分け練習を重点的に行ってもらいました。最初は、「When I was eating dinner, my friend called.」のように、過去進行形と単純過去形を混同するケースが多かったです。そこで、まず、進行中の長い動作(例:夕食を食べていた)をイメージさせ、次に、それを「パッ」と中断させる短い出来事(例:友達が電話してきた)を想像させる練習をしました。そして、それぞれの動作に適切な時制を当てはめるエクササイズを繰り返した結果、3週間後には、このパターンの正答率が80%以上に向上しました! この「長い動作 vs 短い出来事」という視点が、彼らの理解を深めたようです。
3. 過去の二つ以上の進行中の動作(同時並行)
過去のある時点で、二つ以上の動作が同時に進行していたことを表す場合にも、過去進行形を両方に使います。「〜している間、〜もしていた」というイメージですね。
例:
My brother was playing video games while I was studying in my room. (私が部屋で勉強している間、兄はテレビゲームをしていました。)
While the sun was shining, the birds were singing. (太陽が輝いている間、鳥たちは歌っていました。)
4. 変化や進行の様子
過去のある期間における変化や進行の様子を表すときにも使われます。これは、少し高度ですが、文脈を豊かにしてくれます。
例:
The climate was becoming warmer year by year. (気候は年々暖かくなっていっていました。)
More and more people were using smartphones. (ますます多くの人々がスマートフォンを使っていました。)
よくある間違いと、それを避けるためのヒント
学習者さんが陥りやすい間違い、そしてそれをどう乗り越えるか、私の経験からお話ししますね。
間違い1:完了した出来事を過去進行形で言ってしまう
「昨日、友達と映画を見た」を "I was watching a movie with my friend yesterday." と言ってしまいがち。これは、昨日の「ある特定の時間」に映画を見ていた、という限定的な状況ならOKですが、単に「昨日、映画を見た」という事実を伝えたいなら、単純過去形 "I watched a movie with my friend yesterday." が適切です。
ヒント: その出来事は、過去の「一点」で完了したことですか? それとも、過去の「ある期間」に進行中だったことですか? この質問を自分にしてみてください。
間違い2:進行中の出来事を、それを中断した出来事よりも後に置いてしまう
「雨が降り始めた時、私は家に帰っていた」を "It started to rain when I was walking home." と言うのはOK。でも、「雨が降り始めた」という短い出来事が「家に帰っていた」という長い動作を中断した、という関係性を理解しないと、順番を間違えたり、両方とも単純過去形にしてしまったりします。
ヒント: どちらの動作が「より長く」続いていましたか? その長い動作が、短い出来事によって「中断」されましたか? この二つの関係性を意識しましょう。
間違い3:状態動詞(know, believe, haveなど)を進行形にしてしまう
状態動詞は、通常、進行形では使いません。例えば、「その時、そのことを知っていた」と言いたい場合、"I knew it then." が正しく、"I was knowing it then." とは言いません。
ヒント: 状態動詞のリストを覚えて、それらが進行形にならないことを意識しましょう。もちろん、例外もありますが、まずは基本を押さえることが大切です。
実践練習:どっちの形が自然?
さあ、ここからは実践練習の時間です! 次の文で、過去形と過去進行形のどちらがより自然か、考えてみてください。そして、なぜそうなるのかも説明できるようにすると、さらに力がつきますよ!
When I (call / was calling) you last night, you (answer / were answering) the phone.
She (graduate / was graduating) from university in 2020.
He (cook / was cooking) dinner when the power (go out / went out).
They (live / were living) in London for five years before they (move / moved) to New York.
What (do / were) you (do / doing) at 3 PM yesterday?
解答と解説:
When I called you last night, you were answering the phone. (昨夜電話した時、あなたは電話に出ていました。) - 電話をかけたのは「一点」、電話に出ているのは「進行中」だから。
She graduated from university in 2020. (彼女は2020年に大学を卒業しました。) - 卒業は完了した「一点」の出来事だから。
He was cooking dinner when the power went out. (彼が夕食を作っている最中に、停電しました。) - 夕食を作っていたのは「進行中」の長い動作、停電はそれを「中断」した短い出来事だから。
They lived in London for five years before they moved to New York. (彼らはニューヨークに引っ越す前に、ロンドンに5年間住んでいました。) - 5年間住んでいたのは過去の「状態/期間」、引っ越したのは「完了した出来事」だから。
What were you doing at 3 PM yesterday? (昨日の午後3時、あなたは何をしていましたか?) - 過去の「特定の時点」での進行中の動作を尋ねているから。
どうでしたか? 意外とシンプルですよね! この練習を繰り返すことで、感覚が掴めてくるはずです。そして、もし「あれ?」と思ったら、いつでもこのページに戻ってきてくださいね。
まとめ:過去形 vs 過去進行形、使い分けの鍵は「時間」と「視点」
過去形と過去進行形の使い分けの核心は、「過去のどの時点に焦点を当てるか」という「時間」と、その出来事を「スナップショット」で見るか「動画」で見るかという「視点」にあります。
- 過去形(Simple Past): 完了した「一点」の出来事、習慣、連続した出来事。過去を「記録」するイメージ。
- 過去進行形(Past Continuous): 過去のある時点での「進行中」の動作、二つ以上の同時並行動作。過去を「描写」するイメージ。
特に、「〜している最中に、〜が起こった」というパターンは、過去進行形と単純過去形を組み合わせて使う代表例です。この二つの時制をマスターすれば、英語での過去の出来事の説明が格段に豊かで正確になります。ぜひ、今日から意識して使ってみてください。きっと、あなたの英語表現に幅と深みが生まれるはずですよ!