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括弧の使い方:英語ライティングで自信をつける方法

Sota Sensei2026年1月9日
括弧の使い方:英語ライティングで自信をつける方法

英語のライティングで、ちょっとした疑問に思ったことはありませんか?「この情報、補足として入れたいんだけど、どう書けばいいんだろう?」とか、「この部分、強調したいけど、どう表現するのが自然かな?」とか。そんな時、頼りになるのが「括弧」です。でも、一口に括弧と言っても、丸括弧()、角括弧[]、波括弧{}…と色々あって、どれを使えばいいのか迷うこともありますよね。特に、英語学習者の方がライティングで悩むポイントの一つが、この括弧の使い分けなんです。

私自身、長年英語を教える中で、多くの学習者さんが括弧の使い方が分からず、文章が少し不自然になってしまったり、本来伝えたいニュアンスが伝わりにくくなったりしているのを見てきました。でも、大丈夫!この記事では、英語ライティングにおける括弧の基本的な使い方から、ちょっと応用的なテクニックまで、具体的な例を交えながら分かりやすく解説していきます。これを読めば、もう括弧で悩むことはありません。さあ、あなたのライティングをワンランクアップさせましょう!

丸括弧(Parentheses)の基本:補足情報や追加説明に

まず、最もよく使われるのが丸括弧(parentheses)、つまり「( )」です。これは、文章の流れを止めずに、ちょっとした補足情報や追加説明を加えたいときに大活躍します。例えば、専門用語を初めて使うときに、その簡単な説明を添えたい場合や、ある事実の出典を明記したい場合などに便利です。重要なのは、括弧内の情報が、文章のメインのメッセージを理解するために必須ではない、ということです。もし括弧の中身を読まなくても、文章全体の意味は通じるはず。それが丸括弧の役割です。

例1:専門用語の説明

例えば、マーケティングについて書いているとしましょう。

Before: The company implemented a new SEO strategy.  This strategy aims to  improve search engine rankings.

After: The company implemented a new SEO (Search Engine Optimization) strategy.  This strategy aims to improve search engine rankings.

どうでしょう?括弧で「SEO」が何の略かを説明することで、初めてその言葉に触れる読者にも親切ですよね。これなら、読者は「SEOって何だろう?」と止まってしまう心配がありません。

例2:補足的な情報

旅行記を書いていて、ある場所についてもう少し詳しく説明したい場合。

Before: We visited a small cafe in Paris.  It had a charming atmosphere.

After: We visited a  small cafe in Paris (famous for its authentic croissants).  It had a charming  atmosphere.

ここでは、「有名なクロワッサン」という情報を、文章のメインの流れを壊さずに付け加えています。なくても文章は成立しますが、あるとより具体的で魅力的になりますよね。

丸括弧を使う上での注意点

丸括弧を使う上で、いくつか気をつけてほしいことがあります。まず、括弧の中の情報は、文法的に主節と独立しているか、あるいは主節の一部として自然に組み込める必要があります。また、括弧を使いすぎると、文章が読みにくくなってしまうので、本当に必要な箇所に絞って使いましょう。Cambridge DictionaryやOxford Learner's Dictionariesなどの信頼できるリソースでも、この「補足情報」としての役割が強調されています。

角括弧[]の出番:引用や注釈、特定の意味合いで

次に、角括弧(square brackets)、つまり「[ ]」です。これは丸括弧よりも少しフォーマルな場面や、特定の意味合いを持たせたいときに使われます。主な使い道は以下の通りです。

1.  引用の際の変更や補足

誰かの発言や文章を引用する際に、元の文章にはない情報を加えたり、一部を変更したりした場合に、その部分を角括弧で囲みます。これは、元の文章を正確に伝えるために、改変箇所を明確にするためです。

例えば、あるスピーチを引用するとします。

Original quote:  "We must act now  to secure our future."

Your writing:  The speaker urged,  "We must act now  [immediately] to secure our future."

この場合、「immediately」という言葉は元のスピーチにはなかったけれど、話の文脈からそのように解釈できる、あるいは強調したい、といった場合に角括弧で補足します。

2.  注釈や説明

学術的な文章や、より専門的な文書で、特定の単語やフレーズに注釈を付けたい場合にも角括弧が使われます。これは、読者への追加情報提供というよりは、専門的な文脈での明確化が目的です。

例:The study focused on the  'digital divide'  [the gap between those who have access to modern information and communications technology and those who don't].

これは、丸括弧の例と似ていますが、より定義や説明が長くなる場合や、学術的な厳密さが求められる場合に角括弧が選ばれる傾向があります。

3.  特定の記号や表現の置き換え

まれに、元のテキストにない記号や、特定の意味合いを持つ記号を補うために使われることもあります。

例:The sign read,  "No [entry] after 10 PM."

これは、元の看板に「entry」という単語がなくても、文脈からそう解釈できる場合に、角括弧で補足する例です。

角括弧を使う上でのポイント

角括弧は、丸括弧よりも「公式」な響きがあります。引用の正確性を保つためや、専門的な文脈での明確化が主な目的であることを覚えておきましょう。 IELTSやTOEICなどの試験で、長文読解やライティングセクションに登場することも。これらの試験では、引用の正確性が問われることがあるため、角括弧の役割を理解しておくことは有利に働くはずです。

波括弧{}とその他の括弧:特殊な用途と注意点

波括弧(curly brackets or braces)、つまり「{ }」や、斜線(slash)、ダッシュ(dash)なども、ライティングで使われることがありますが、これらは特定の分野や状況で使われることがほとんどです。

波括弧{ }

波括弧は、プログラミングや数学の分野で集合を表す記号として使われるのが一般的です。日常的な英語ライティングで、これを目にすることはほとんどありません。もし見かけたとしても、それは非常に専門的な文脈である可能性が高いです。そのため、一般的な英語学習者が意識する必要は、ほぼないと言えるでしょう。

ダッシュ(—)

ダッシュは、丸括弧の代わりとして使われることもあります。特に、強調したい補足情報や、文の途中で急に話題を挿入したい場合に使われます。丸括弧よりも、少し強い中断や強調のニュアンスがあります。

例:My brother—the one who lives in Canada—is visiting next month.

この例では、丸括弧を使っても意味は通じますが、ダッシュを使うことで、その補足情報が少し唐突に挿入されたような、あるいはより強調されているような印象を与えます。これは、ライターの意図や文体の好みによって使い分けられます。

斜線(/)

斜線は、選択肢を示す場合や、代替案を示す場合に使われます。「and/or」のような表現が代表的です。

例:Please bring your student ID card and/or your passport.

これも、特定の文脈で使われるもので、乱用すると読みにくくなるので注意が必要です。

実践!括弧の使い方ケーススタディ

さて、ここまで基本的な使い方を見てきましたが、実際のライティングでどう活かせるのか、具体的なケーススタディを見ていきましょう。

ケーススタディ1:留学生マリアさんのエッセイライティング

状況: マリアさんは、大学の授業で「現代社会におけるSNSの影響」についてエッセイを書いています。彼女は、ある調査結果を引用しつつ、その調査の対象者について補足説明を加えたいと考えていました。

Before  Writing: A recent study showed that 70% of teenagers use social media  daily.  The study surveyed 1,000 high school students in the US.

After Writing (using  parentheses): A recent study showed that  70% of teenagers use social  media daily (surveying 1,000 high school students in the US).

After  Writing (using square brackets  for a more formal tone): A recent study showed that 70% of teenagers use social media daily [based on a survey of 1,000 high school students in the US].

マリアさんの感想: 「最初は、どうやってこの二つの文を繋げたらいいか分からなかったんです。でも、丸括弧を使ってみたら、とても自然に情報が追加できて、エッセイがスッキリしました!先生からも『補足情報が分かりやすく整理されている』と褒められました。角括弧も試しましたが、エッセイのトーンには丸括弧の方が合っていると感じました。」

ポイント: このケースでは、丸括弧が調査対象という補足情報を、メインの主張(70%が毎日SNSを使用)を邪魔せずに効果的に追加するのに役立ちました。フォーマルなレポートであれば角括弧も選択肢に入ります。

ケーススタディ2:ビジネスメールを送るケンさん

状況: ケンさんは、海外のクライアントにプロジェクトの進捗報告メールを送っています。その中で、特定の技術用語(API)について、クライアントが専門家ではない可能性を考慮して、簡単な説明を添えたいと思っていました。

Before Writing: The integration of the new API is  progressing well.  We expect to complete it by Friday.

After Writing: The integration of the new API (Application Programming Interface) is progressing well.  We expect to complete it by Friday.

ケンさんの声: 「クライアントには技術に詳しくない人もいるので、APIという言葉だけだと不安に思われるかも、と心配していました。でも、丸括弧で正式名称と簡単な説明を付け加えたら、相手も安心してくれたみたいです。メールの返信で『Thank you for the clear explanation』とわざわざ書いてくれたんですよ!」

ポイント: 相手の知識レベルを考慮して、専門用語に補足説明を加えるのは、ビジネスコミュニケーションにおいて非常に重要です。丸括弧は、このような場面で相手への配慮を示すのに最適です。

よくある間違いとその回避策

括弧の使い方で、学習者がよく犯しがちな間違いがいくつかあります。これを知っておくだけでも、ライティングの質は格段に向上しますよ。

  • 間違い1:括弧の中身が文のメインメッセージになってしまっている。    

    例: I went to the store (and bought some milk).

    なぜ間違い?: 「牛乳を買った」という情報は、単なる補足ではなく、行動の核心部分です。このような場合、括弧は不要です。シンプルに「I went to the store and bought some milk.」と書くべきです。

    回避策: 括弧の中身を削除しても、文章全体の意味が損なわれないか確認しましょう。もし、削除すると意味がおかしくなるなら、括弧は不要です。

  • 間違い2:括弧を使いすぎている。

    例: The weather was nice (sunny and warm),  so we decided to go for a walk (in the park).  It was a good decision (I think).

    なぜ間違い?: 括弧が多すぎると、文章が途切れ途切れになり、読みにくくなります。まるで、話者が常に言い訳や追加説明をしているように聞こえてしまいます。

    回避策: 本当に補足が必要な情報だけを選んで括弧を使いましょう。可能であれば、括弧を使わずに文章を繋げたり、別の文に分けたりすることも検討しましょう。

  • 間違い3:文法的な不一致。

    例: He is a great singer (and also  a talented actor).

    なぜ間違い?: この例は文法的に正しいですが、例えば「He is a great singer (talented actor)。」のように、括弧内の品詞や構造が主節と合っていないと、不自然になります。

    回避策: 括弧内のフレーズが、主節の文法構造に自然に組み込めるか、あるいは独立した補足情報として成立するかを確認しましょう。 Cambridge GrammarやOxford English Grammarなどの権威ある文法書でも、この点について詳しく解説されています。

練習問題:あなたの括弧スキルを試そう!

さあ、ここまで学んだことを活かして、実際に練習してみましょう!以下の文を、括弧を使ってより自然で分かりやすく書き換えてみてください。

  1. The Amazon rainforest is the largest tropical rainforest in the world.  It is home to an incredible diversity of wildlife.

    ヒント:「世界最大の熱帯雨林であること」を補足情報として付け加えてみましょう。

  2. My favorite hobby is  reading.  I especially enjoy science fiction novels.

    ヒント:「SF小説」について、簡単な説明を付け加えてみましょう。

  3.    

    She presented  her research  findings at the conference.  The  research was about climate change.

    ヒント:「気候変動に関する研究」であることを、よりフォーマルな形で補足してみましょう。

どうでしたか?これらの練習は、実際のライティングで「あ、ここで括弧を使えばもっと良くなるな」と気づくための良いトレーニングになります。例えば、一つ目の問題は、以下のように書き換えられます。

Example Answer 1: The Amazon rainforest (the largest tropical rainforest in the world) is home to an incredible diversity of wildlife.

このように、括弧を効果的に使うことで、文章に奥行きと正確性が生まれます。ぜひ、あなたのライティングにも積極的に取り入れてみてくださいね!

まとめ:括弧はライティングの「隠し味」

括弧は、英語ライティングにおいて、情報を整理し、読者に分かりやすく伝えるための強力なツールです。丸括弧は補足情報や簡単な説明に、角括弧はよりフォーマルな引用や注釈に、そして波括弧やダッシュは特定の専門分野や文体で使われることを理解しましたね。大切なのは、括弧を「隠し味」のように使うことです。すべてを括弧で囲むのではなく、本当に必要な情報だけを、適切な括弧で、自然な形で加える。そうすることで、あなたのライティングは、より洗練され、プロフェッショナルな印象を与えることができるでしょう。

最初は少し戸惑うかもしれませんが、今回ご紹介した例や練習問題を参考に、色々な文章で試してみてください。そして、Cambridge DictionaryやOxford Learner's Dictionariesなどの信頼できるリソースで、実際の用例を確認するのもおすすめです。括弧をマスターして、自信を持って英語で表現できるようになりましょう!Happy writing!

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