TOEIC Part 7読解:スコアアップのための実践的テクニック

Miku English2026年2月1日
TOEIC Part 7読解:スコアアップのための実践的テクニック

TOEIC  Part 7、長文読解に苦手意識はありませんか?「時間内に読めない」「問題の意味がわからない」そんな悩みを抱えるあなたへ。この記事では、現役の英語講師が、多くの受講生をTOEIC高得点へと導いてきた実践的な読解テクニックを、具体的な例を交えながら徹底解説します。

TOEIC Part 7は、読解力だけでなく、情報処理能力と時間管理能力が試されるセクションです。単語や文法を知っているだけでは、高得点は望めません。では、どうすればこの難関を突破できるのでしょうか?

1.  「読む」前に「解く」戦略:設問先行型アプローチ

多くの学習者が、本文を最初から最後まで通して読んでから設問に答える方法をとっています。しかし、これは時間との戦いであるTOEIC Part 7では非効率的。私が長年指導してきた経験から、最も効果的なのは「設問先行型アプローチ」です。

なぜ設問先行型が有効なのか?

本文をいきなり読み始めてしまうと、どこに注意を払うべきか、どんな情報が問われるのかが分からないまま、漫然と読み進めてしまいがちです。設問を先に読むことで、本文を読む際に「この情報は設問に関係があるか?」というアンテナを張りながら読むことができます。これにより、必要な情報を見つけ出すスピードが格段に向上します。まるで、宝探しの地図を手に入れてから冒険に出るようなものです!

具体的なステップ:

  1. 設問をざっと読む: まず、すべての設問に目を通し、何が問われているのか大まかな内容を把握します。キーワード(人名、地名、日付、専門用語など)に印をつけるのも良いでしょう。
  2. 本文を「検索」するように読む: 設問で問われている情報に関連する箇所を、本文中から探し出すように読み進めます。本文全体を理解しようとせず、設問に答えるために必要な情報だけをピックアップするイメージです。
  3. 解答をマークし、次の設問へ: 該当箇所を見つけたら、すぐに解答をマークし、次の設問に移ります。全ての設問を解き終えてから本文に戻るのではなく、設問ごとに本文を「検索」していくのがポイントです。

ケーススタディ:

私の受講生である田中さん(仮名)は、TOEIC Part 7でいつも時間が足りず、20問中10問程度しか解けない状況でした。そこで、設問先行型アプローチを徹底的に練習してもらいました。最初は戸惑っていましたが、1ヶ月後には「本文を読むスピードが速くなっただけでなく、正答率も上がった」と驚いていました。今では、Part 7で35問以上解けるようになり、目標スコア達成に大きく貢献しています。

2.  スキミングとスキャニング:情報収集の技術

Part 7を効率的に解くためには、「スキミング(Skimming)」と「スキャニング(Scanning)」という2つの読解スキルが不可欠です。これらは、本文全体を詳細に理解するのではなく、必要な情報を素早く見つけ出すためのテクニックです。

スキミングとは?

スキミングは、文章全体をざっと眺め、大意や主要なトピックを掴むことです。タイトル、見出し、各段落の最初の文や最後の文、太字や斜体になっている部分などに注目して行います。本文の全体像を把握するのに役立ちます。

スキャニングとは?

スキャニングは、特定の情報(人名、数字、日付、キーワードなど)を探し出すために、文章を素早く目で追っていくことです。設問で問われている具体的な情報を見つける際に非常に有効です。例えば、「〇〇社の設立はいつか?」という設問があれば、「〇〇社」や「設立」といったキーワードを探して、関連する数字や日付を見つけ出します。

実践練習:

TOEICの公式問題集などを使い、以下の練習をしてみてください。

  • スキミング練習: 1つの長文(シングルパッセージ)を、タイトルと各段落の最初の1文だけを読んで、その文章のテーマを1文で説明してみてください。時間を計り、30秒以内にできるように目指しましょう。
  • スキャニング練習: 同じ長文を使い、特定の単語(例:「meeting」「report」「deadline」など)が本文中のどこに出てくるか、時間を計って探してみてください。

これらの練習を繰り返すことで、情報を見つけるスピードが格段に上がります。最初は難しく感じるかもしれませんが、継続することで必ず効果が現れます。

3.  文脈理解の鍵:接続詞と指示語の活用

TOEIC Part 7では、文章全体の論理的なつながりを理解することが重要です。その鍵となるのが、「接続詞」と「指示語」の正確な理解です。

接続詞の役割

接続詞は、文と文、あるいは節と節の関係性を示します。「しかし (however)」「したがって (therefore)」「さらに (furthermore)」「例えば (for example)」などの接続詞は、文章の流れを理解する上で非常に役立ちます。これらの接続詞が出てきたら、「前の文とどのような関係にあるのか?」を意識して読むようにしましょう。

  • 例: "The product was expensive.  However,  it was of high quality." (その製品は高価でした。しかし、品質は高かったです。) この「However」があることで、前半の「高価」というネガティブな情報と、後半の「高品質」というポジティブな情報が対比されていることがわかります。

指示語の注意点

「it」「this」「that」「they」「these」などの指示語は、直前または少し前の文で言及された名詞や概念を指しています。指示語が出てきたら、それが何を指しているのかを特定することが、文脈理解の助けになります。

  • 例: "The new software is user-friendly.  It has a  clear interface." (新しいソフトウェアは使いやすいです。それは、分かりやすいインターフェースを持っています。) ここでの「It」は「the new software」を指しています。

よくある間違い:

指示語が何を指しているのかを特定せずに読み進めてしまうと、文章の意味が分からなくなってしまうことがあります。特に、指示語の直前の文が複数ある場合などは注意が必要です。

4.  トリプルパッセージ攻略:情報統合の極意

TOEIC Part 7の後半に登場するトリプルパッセージ(3つの文書からなる問題)は、多くの受験者を悩ませます。複数の文書にまたがる情報を統合して解答する必要があるため、高度な読解力と情報整理能力が求められます。

トリプルパッセージの構造を理解する

トリプルパッセージは、通常、以下のような組み合わせで構成されます。

  • Eメールとメモ
  • 広告とレビュー
  • 記事と手紙
  • など

それぞれの文書の形式(Eメールなのか、記事なのか)を把握することで、どのような情報が含まれているかの予測が立てやすくなります。例えば、Eメールなら差出人、宛先、日付、件名、本文という構成でしょうし、広告なら製品の特徴や価格、連絡先などが書かれている可能性が高いです。

情報統合のステップ:

  1. 設問を先に読む(最重要): トリプルパッセージでは、設問を先に読むことがさらに重要になります。設問から、どの文書にどのような情報が書かれているかを推測し、効率的に探しましょう。
  2. 各文書を「検索」: 設問で問われている情報が、どの文書にありそうかを考えながら、それぞれの文書をスキャニングしていきます。
  3. 情報を「つなぎ合わせる」: 複数の文書から得られた情報を組み合わせ、解答を導き出します。例えば、「AさんのEメールによると、会議は火曜日。Bさんのメモによると、会議の議題はプロジェクトの進捗報告。Cさんの記事によると、プロジェクトの進捗は順調。」といった情報を統合する問題などがあります。

実践例:

あるTOEIC対策講座で、トリプルパッセージに苦戦していた佐藤さん(仮名)に、このステップを徹底的に練習してもらいました。最初は時間がかかりましたが、1ヶ月後には「設問を読めば、どの文書から情報を探せばいいか見当がつくようになった。前はパニックだったけど、今は落ち着いて解けるようになった」と語ってくれました。彼女は、このテクニックを駆使してPart 7の正答率を大幅に向上させ、目標スコアをクリアしました。

よくある間違い:

トリプルパッセージで「全ての文書を完璧に読もうとする」ことです。これは時間的にも精神的にも大きな負担となります。設問に必要な情報だけを、必要な文書から効率的に見つけ出すことに集中しましょう。

5.  語彙力と速読力の同時強化:継続が力になる

TOEIC Part 7を攻略するには、やはり語彙力と速読力は不可欠です。しかし、闇雲に単語帳を眺めたり、速読トレーニングをしたりするだけでは、効果は限定的です。

文脈で覚える語彙学習

TOEIC Part 7で出てくる単語は、ビジネスシーンでよく使われるものが中心です。単語帳で単語と意味だけを覚えるのではなく、必ず例文と共に覚えましょう。特に、TOEIC Part 7の長文問題で出会った知らない単語は、その文脈の中で意味を推測し、後で辞書で確認する習慣をつけるのが効果的です。これにより、単語の使い方がより深く理解できます。

  • 例: 「endorse」という単語。単に「支持する」と覚えるだけでなく、「The celebrity endorsed the new product.」(その有名人は新製品を推薦した)のように、具体的な文脈で覚えることで、記憶に定着しやすくなります。

音読による速読力向上

速読力を高めるには、音読が非常に効果的です。声に出して読むことで、文字を目で追うだけでなく、耳からも情報が入ってきます。また、英語のリズムやイントネーションに慣れることで、文章の塊で意味を捉える力が養われます。最初はゆっくりで構いません。TOEIC Part 7の長文を、スクリプトを見ながら、あるいはスクリプトなしで、声に出して読んでみてください。慣れてきたら、少しずつ読むスピードを上げていきましょう。

私の経験談:

私自身、TOEICのスコアを伸ばすために、毎日15分だけTOEICの長文を音読する時間を設けていました。最初は「こんなことで本当に速くなるの?」と思いましたが、1ヶ月も続けると、以前は時間がかかっていた長文が、驚くほどスムーズに読めるようになったんです。これは本当に実感した効果ですね!

TOEIC Part 7は、戦略と練習の積み重ねです。

今回ご紹介したテクニックは、すぐに完璧にできるものではありません。しかし、一つ一つ着実に練習を重ねることで、必ずあなたの読解力は向上します。設問先行型アプローチ、スキミング&スキャニング、接続詞・指示語の活用、トリプルパッセージの攻略法、そして語彙力・速読力の強化。これらを意識して、日々の学習に取り組んでみてください。あなたのTOEIC Part 7のスコアアップを心から応援しています!

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