IELTSライティングタスク1でプロセス図に苦戦していませんか?大丈夫!この記事では、プロセス図の書き方を、経験豊富な講師の視点から、具体的な例や練習問題付きで分かりやすく解説します。もう、プロセス図に怖気づくことはありません!
プロセス図とは? IELTSライティングタスク1の基本
IELTSライティングタスク1で出題される「プロセス図」。これは、何かがどのように作られるか、あるいはどのように機能するか、その一連の流れを図で示したものです。例えば、ペットボトルのリサイクル方法、コーヒー豆の焙煎プロセス、あるいは虹ができる仕組みなど、身近なものから科学的なものまで様々です。
このタスクの目的は、単に図を説明することではありません。図に示された情報を正確に理解し、そのプロセスを論理的かつ明確に、英語で説明する能力を測ることです。公式な評価基準(IELTSバンドスコア記述)では、Task Achievement(課題達成度)、Coherence and Cohesion(一貫性と結束性)、Lexical Resource(語彙力)、Grammatical Range and Accuracy(文法範囲と正確さ)の4つの基準で評価されます。特にタスク1では、図の全体像を捉え、主要な段階を正確に描写することが「Task Achievement」で高得点を取る鍵となります。これは、Cambridge Assessment Englishが示す「Can describe a process or an event in a clear, logical sequence」というB2レベルの能力に相当します。
プロセス図の種類と特徴
プロセス図には、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 製造・生産プロセス (Manufacturing/Production Process): 原材料から最終製品ができるまでの一連の工程を示します。例えば、紙の製造、プラスチック製品の製造などです。
- 自然現象・機能プロセス (Natural Phenomenon/Functional Process): 自然界で起こる現象や、何かが機能する仕組みを示します。例えば、水の循環、発電の仕組み、または消化器系の働きなどです。
どちらのタイプでも、重要なのは「始まり」と「終わり」、「主要なステップ」、「使用される材料や装置」などを正確に把握することです。私の生徒さんで、以前はプロセス図を見ると頭が真っ白になっていたAさん(IELTSバンドスコア6.0を目指していた)も、このタイプの違いを理解してから、図の全体像を掴むのが格段に速くなったと言っていました。
プロセス図を解くためのステップ・バイ・ステップガイド
さあ、いよいよ実践的なステップに進みましょう。プロセス図を前にしたときのパニックを解消し、自信を持って書き始めるためのロードマップです。
ステップ1:図を徹底的に理解する
まず、図全体をざっと眺めて、何についてのプロセスなのかを把握しましょう。タイトルやラベル、矢印の向きなどを注意深く確認します。ここで、プロセスが「製造」系なのか「自然現象」系なのかを判断できると、使うべき語彙や表現の方向性が見えてきます。
例えば、ある製造プロセスの図を見たとき、単に「材料を入れる」「混ぜる」「形にする」というだけでなく、「どのような材料が」「どのような順番で」「どのような機械や装置を使って」「どのような状態に変化していくのか」を具体的にイメージすることが重要です。私は、生徒さんたちに「このプロセスを、何も知らない友達に、まるで目の前で見ているかのように説明できる?」と問いかけ、理解度を確認することがよくあります。
ステップ2:主要な段階(ステージ)を特定する
プロセス図は、通常、複数の段階(ステージ)で構成されています。これらの主要な段階を特定し、番号を振ったり、簡単なメモを取ったりすると良いでしょう。始まり(Beginning/Starting Point)と終わり(End/Final Product)は必ず押さえます。そして、その間の重要な変化や工程を、時系列に沿ってリストアップします。
ここで、生徒さんによくある間違いは、細かすぎるステップにこだわりすぎて、全体の流れを見失ってしまうことです。例えば、コーヒー豆の焙煎プロセスで、「豆を洗浄する」「豆を乾燥させる」といった小さなステップまで全て細かく書こうとすると、文章が冗長になり、肝心な「焙煎」という主要な変化がぼやけてしまいます。重要なのは、各段階で「何が起こっているか」を簡潔に把握することです。私の経験上、主要な段階は4〜7つ程度にまとめられることが多いです。
ステップ3:概論(Introduction)を書く
概論では、図が何を表しているのかを、自分の言葉で簡潔に述べます。図のタイトルをそのまま書き写すのではなく、少し言い換えることがポイントです。また、プロセスが「製造」系なのか「自然現象」系なのか、そしてそのプロセスの全体像(例:「このプロセスは、原料から最終製品ができるまで、5つの主要な段階を経る」)を簡単に触れると、読者(試験官)に分かりやすい導入になります。
例えば、「The diagram illustrates the process by which coffee beans are roasted.」というように、受動態(is illustrated, is roasted)を使うと、客観的でフォーマルな印象を与えられます。これは、IELTSライティングタスク1で求められるアカデミックなトーンに合致しています。生徒さんには、「この図は一体何について説明しているの?それを一言で言ってみて!」と促すことで、簡潔な概論を書く練習をしてもらっています。
ステップ4:本文(Body Paragraphs)で詳細を記述する
本文では、ステップ2で特定した主要な段階を、時系列に沿って詳しく説明していきます。各段階での変化、使用される材料や装置、そしてその目的などを具体的に描写します。ここで、プロセス図でよく使われる「受動態」と、段階間のつながりを示す「接続詞」が非常に重要になります。
受動態(Passive Voice)を使いこなそう
プロセス図の説明では、誰がその動作を行うかよりも、「何が」「どのように」変化するかに焦点が当たることが多いため、受動態が頻繁に使われます。例えば、「The beans are heated.(豆は加熱される)」、「Water is evaporated.(水は蒸発する)」のように。
私の長年の指導経験から、受動態を効果的に使うことで、文章がより洗練され、客観性が増すことが分かっています。生徒さんの中には、能動態ばかり使ってしまい、不自然な英語になってしまう方もいますが、受動態の練習を重ねることで、この課題を克服できます。受動態の基本形は「be動詞 + 過去分詞」です。現在形だけでなく、過去形や未来形、現在進行形など、プロセスの状況に合わせて使い分けることも意識しましょう。
接続詞で流れをスムーズに
プロセスは一連の流れですから、各段階をスムーズにつなぐ接続詞は必須です。以下に、プロセス図で役立つ接続詞の例を挙げます。
- 開始・順序を示す: Firstly, To begin with, Initially, The process starts with...
- 次の段階を示す: Next, Then, After that, Following this, Subsequently, The next step involves...
- 同時進行を示す: At the same time, Meanwhile
- 結果・影響を示す: As a result, Consequently, This leads to...
- 最終段階を示す: Finally, Lastly, The process concludes with...
これらの接続詞を効果的に使うことで、試験官はあなたの文章が論理的で理解しやすいと感じるでしょう。ある生徒さん(バンドスコア6.5を目指していた)は、接続詞を意識的に使う練習を始めたところ、文章の「Coherence and Cohesion」の評価が大きく向上しました。彼女は、単語帳に接続詞をまとめ、自分で書いた文章に色ペンで印をつけながら練習したそうです。素晴らしい工夫ですよね!
ステップ5:全体像をまとめる(概要の記述)
本文の最後、あるいは概論で触れることもありますが、プロセスの全体像や、最終的な結果について簡潔にまとめる部分があると、より完成度の高い文章になります。これは、プロセスが「閉じたループ」になっている場合(例:水の循環)や、最終製品が明確な場合に特に有効です。
例えば、「Overall, the diagram shows a cyclical process where water is continuously reused.」のように、全体の性質を要約したり、「Ultimately, this results in a high-quality plastic product ready for sale.」のように、最終的な結果を強調したりします。この「Overall」や「Ultimately」といった言葉で始めるまとめは、文章に構造的なまとまりを与え、高得点につながりやすいテクニックです。ただし、これは必須ではなく、本文で十分に詳細が記述されていれば、必ずしも必要ありません。
よくある間違いとその回避策
プロセス図で多くの学習者がつまずきがちなポイントがあります。ここで、それらを事前に知っておき、対策を立てておきましょう。
間違い1:図の情報をすべて詳細に書きすぎる
「タスク1では、図に書かれている情報をすべて盛り込まなければ!」と思いがちですが、それは間違いです。限られた時間の中で、すべての細かい情報を正確に描写しようとすると、時間切れになったり、文章が冗長になったりします。重要なのは、主要な段階と、各段階での本質的な変化を捉え、論理的に説明することです。Cambridge EnglishのIELTS公式ウェブサイトでも、「select and report main features」とあり、主要な特徴を選ぶことが重要だと示唆されています。
回避策: ステップ2で説明したように、主要な段階を特定し、それらを軸に文章を構成しましょう。細かな付帯情報は、必要であれば簡潔に触れる程度に留めます。
間違い2:受動態を使いこなせない、または使いすぎ
プロセス図では受動態が頻繁に使われますが、苦手意識から使えなかったり、逆に不自然なほど多用してしまったりするケースがあります。受動態が不自然になると、文章のリズムが悪くなり、読みにくくなります。
回避策: 受動態の基本形(be動詞 + 過去分詞)をしっかり覚え、様々な動詞で練習しましょう。そして、必ずしもすべての文を受動態にする必要はありません。例えば、プロセス図の概論で、図について説明する際は能動態(The diagram illustrates...)を使う方が自然です。また、プロセスの一部で、人間が主体的に何かを行う描写があれば、能動態を使うことも検討しましょう。
間違い3:時系列の順序がバラバラ
プロセス図は時間の流れが命です。説明の順序がバラバラだと、読者は混乱してしまいます。図の矢印や番号を無視して、思いつくままに書いてしまうと、この状態に陥りがちです。
回避策: ステップ1と2で、図の情報を正確に把握し、時系列に沿ってノートに整理する時間を必ず取りましょう。そして、本文を書き始める前に、その整理したメモを見ながら、説明の順序を確認します。接続詞(Firstly, Next, Then, Finallyなど)を効果的に使うことも、順序を明確にする助けになります。
語彙力アップ!プロセス図で使える重要フレーズ集
プロセス図の説明で役立つ語彙やフレーズを覚えておくと、表現の幅が広がり、より正確で洗練された文章が書けるようになります。以下にいくつか例を挙げます。
製造・加工に関する動詞
- mix, combine, blend (混ぜる)
- heat, cool (加熱する、冷やす)
- cut, shape, mould (切る、形作る)
- dry, bake (乾燥させる、焼く)
- filter, purify (ろ過する、精製する)
- grind, crush (挽く、砕く)
- assemble (組み立てる)
- package (包装する)
自然現象・変化に関する動詞
- evaporate, condense (蒸発する、凝縮する)
- freeze, melt (凍る、溶ける)
- flow, move (流れる、移動する)
- fall, rise (落ちる、上昇する)
- dissolve (溶ける)
- form, create (形成する、作り出す)
- circulate (循環する)
状態変化を示す形容詞・副詞
- liquid, solid, gas (液体、固体、気体)
- raw material (原材料)
- intermediate product (中間製品)
- final product (最終製品)
- continuously (連続的に)
- gradually (徐々に)
これらの単語を覚えるだけでなく、実際に自分で文章を作って使ってみることが大切です。例えば、「The raw materials are mixed and then heated.」のように、簡単な文から始めてみましょう。私の生徒さんの一人、Kさん(IELTSバンドスコア7.0を目指していた)は、プロセス図の練習をするたびに、新しく覚えた単語をノートにまとめ、その単語を使った例文を3つずつ作るという方法で語彙力を伸ばしていました。地道な努力ですが、効果は絶大です!
実践!プロセス図の練習問題
知識をインプットしただけでは、スキルは身につきません。ここで、実際に手を動かして練習してみましょう。以下に、架空のプロセス図を想定した練習問題を作成しました。
問題:ペットボトルのリサイクルプロセス
以下の図は、ペットボトルのリサイクルプロセスを示しています。
【図の想定内容】
- Collection: Used plastic bottles are collected.
- Sorting: Bottles are sorted by type and color.
- Shredding: Bottles are shredded into small flakes.
- Washing: Flakes are washed to remove dirt and labels.
- Melting: Washed flakes are melted down.
- Pelletizing: Molten plastic is formed into small pellets.
- Manufacturing: Pellets are used to make new products.
指示: 上記のプロセスについて、150語程度で説明する文章を書いてください。
【解答のポイント】
- 概論: この図がペットボトルのリサイクルプロセスを示していることを説明する。
- 本文: 各段階(Collection, Sorting, Shredding, Washing, Melting, Pelletizing, Manufacturing)を時系列に沿って、受動態を使いながら説明する。
- 接続詞: Firstly, Next, Then, After that, Finallyなどの接続詞を効果的に使う。
- 語彙: collected, sorted, shredded, washed, melted, formed, used to makeなどの動詞や、used plastic bottles, flakes, pellets, new productsなどの名詞を使う。
【模範解答例】
(※これはあくまで一例です。あなたの言葉で書くことが大切です!)
The diagram illustrates the process of recycling used plastic bottles. Overall, the process involves several key stages, beginning with the collection of waste bottles and culminating in the creation of new products.
Initially, used plastic bottles are gathered from various sources. Subsequently, these bottles are sorted according to their type and colour. After sorting, the bottles are shredded into small pieces, known as flakes. These flakes are then thoroughly washed to remove any remaining dirt or labels. Following the washing stage, the clean flakes are melted down to form a liquid plastic. This molten plastic is then processed into small pellets. Finally, these pellets serve as the raw material for manufacturing a wide range of new plastic items.
この練習問題に挑戦することで、学んだ知識が定着し、実際の試験で自信を持って取り組めるようになるはずです。ぜひ、時間を計って解いてみてくださいね!
まとめ:プロセス図攻略への道は、実践あるのみ!
プロセス図の書き方、いかがでしたか?製造プロセスであれ、自然現象であれ、基本的なアプローチは同じです。図を正確に理解し、主要な段階を特定し、受動態と接続詞を駆使して、論理的かつ明確に説明すること。これがプロセス図を攻略する鍵です。
私の経験上、プロセス図が苦手だった生徒さんでも、今回ご紹介したステップと練習を繰り返すことで、着実にスコアを伸ばしています。大切なのは、完璧を目指しすぎず、まずは「正確に」「論理的に」説明することを意識すること。そして、語彙力や表現力を少しずつ豊かにしていくことです。今日から、このガイドを参考に、ぜひプロセス図の練習に励んでみてください。きっと、あなたのIELTSライティングは大きく変わるはずです!応援しています!